日本語教師として最後の授業

日本語教師としての最後の仕事（授業）をしてきました。



最後の思い出に写真を撮ってもらいました。

最後に担当したクラスの内容は、「みんなの日本語　第5課」。
何百回と開いてきた教科書ですが、もう開くことはないと思うと感慨深いです。

ちなみに第5課はこんな内容です。



「（場所）へ行きます・来ます・帰ります」
「何月何日」
など。

私が最後に作った例文は、

「私は　8月に　日本へ　帰ります。」

これ以上の例文は作れません。



↑最後の学生さんたちと作った自己紹介の紙。



好きな言葉は「軽く笑えるユーモアを　うまくやりぬく賢さを」。
奥田民生の「イージュー☆ライダー」の歌詞からもらいました。
座右の銘といってもいいでしょう。

日本語教師の仕事は大変なこともたくさんありましたが、トータルで見ると楽しかったです。
笑顔でいることを心がけました。

この先、教えてきた学生さんたちは日本語を忘れてしまうかもしれません。
でも、どこかで日本語に接したときに、

「あ、これはポンコツ先生が教えてくれたことだ」
「そういえばポンコツ先生が口すっぱく言っていたなぁ」
「ポンコツって先生がいて、変だったなぁ」

こんな感じでちょっとでも思い出してくれたら私の勝ちです。

日本語教師の仕事をして約7年半。
日本語学校、大学、日系企業、自分の教室と、さまざまな環境で2000人近くの学生さんを教えることができました。

幸せでした。

世界中の日本語教師の方へ。
私はいろいろあってこの仕事を辞めることを選びましたが、この仕事はすばらしい仕事だと思っています。
環境に左右されない状況になったら、もう一度選ぶと思います。

すべての日本語教師と、日本語学習者が幸せでありますように。
これから先、日本語を勉強する人がもっともっと増えますように。

ありがとうございました。

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