レベル

私が働いている学校はレベル制です。
初級、中級、高級となっています。

中級の生徒の授業の時にとある生徒が言いました。
「先生、私は会話が苦手です。下の級からやり直したい」。

これはすばらしいことだと思いました。
その生徒は決して能力が低いわけではありません。
その級でも十分通用すると思っています。

以前、高級の生徒で私から「下の級からやり直したほうがいいですよ」とアドバイスをした生徒がいます。
基礎が身に付いておらず、助詞や動詞の接続が初級レベルの生徒です。
アドバイスした時に、その生徒は言いました。
「私は高級レベルでみんなにすごいと言われたいから無理です」。
中国人が大好きな「メンツ」でしょうか。

それを言われてしまった時に、「ああ、この生徒はもう上達しないなぁ」と思いました。
基礎が出来ていないのに、難しい文法などを勉強しているのですから。

頑張っているのはわかるのですが、レベル相応の実力は今後も身に付かないでしょう。
私は高級の授業の時に初級の文法説明を行うということはしません。
初級の授業と高級の授業は違いますからね。

ただ、仕事ですから、斑がない授業をしないといけません。
ポンコツには大変な日々です。