世界遺産「開平楼閣と村落」に行くの巻 その3

国慶節に広東省の「開平」に行った際の旅行記です。

その１　その２

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さて世界遺産である「開平楼閣と村落」の中でも大規模な自力村をじっくりと見ます。



この水田に突如として現れる不思議な建物。



建物は約100年前のもの。
当時、海外へ渡った人たちが、帰国して建てたものだそうです。
海外で成功して、お金をたくさん持って帰ってきて建てたのが始まり。
近所の人も真似をしだして、競うように豪華な建物を建てたそうです。



中に入れるところもあります。
上から見るとなんと美しいことか。

このすばらしい世界遺産を、中国人は見に来ません。
「だって昔の家でしょ？わざわざ見に行くなんて…」。
なるほど、それは一理あります。



しかし私達は外国人なので、見るものすべてが新鮮です。
ここは異世界。
私はRPGゲームの世界のような感覚でした。



中国語で「碉楼」と表されるこの建物は、水害防止のために高く作ったようですが、泥棒などから身を守るための要塞としての役割が大きかったのだと思います。
その証拠に、鉄の扉を使ったりと防犯対策がしっかりしています。



しかしながら、富を競った面もあるので、どの家も美しいのです。



彫刻などもふんだんに使っています。



中国の伝統と西洋の建築が見事に融合しています。

観光客も少なく、騒音もないので何時間でもいられそうです。

しかし、開平は「村落郡」が世界遺産になっています。
カンボジアのシェムリアップ（アンコールワットがある場所）のように、すばらしいものが点在している場所。
他のものも見たい。

しかし腹が減っては戦ができぬ。



自力村の中にある食堂で早めの昼食。
世界遺産の中で食べる食事。
なんという贅沢。



値段はちょっと高め。
野菜炒め20元～。
でもロケーションにお金を払っていると思えば安いものです。



青空の下、世界遺産に囲まれながら冷たいビールとおいしい食事。
本当にここへ来てよかった。

これから中国人が再評価して、どっと押し寄せるようになったら、今のような静けさと美しさがなくなってしまうんだろうな。
そんなことを考えながら、少しの時間ですがのんびりしました。

つづく。

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