酒井法子と日本語学習者

私の担当の授業でニュースコーナーがあります。
最近のニュースの中から日本の文化や、日本で大きく報道されていること、また私の個人の見解で知っていてほしいものを選んで紹介する時間です。

今日はそのコーナーがあったので、「酒井法子容疑者に逮捕状」というニュースを紹介しました。
できれば紹介したくなかったニュースです。

なぜなら、中国の日本語学習者の中で酒井法子の知名度が高いからです。
ドラマや歌、日中親善大使としての活躍など、中国で活躍している日本人の一人だからです。

でも事実は事実。

今日の夕方の時点では逮捕状請求でしたので、間違いであって欲しいですね、と学生と話しました。

そしてこのニュース。

酒井法子逮捕　出頭まで都内の関係者宅に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090808-00000556-san-soci
覚せい剤取締法違反（所持）容疑で警視庁に逮捕された女優の酒井法子容疑者（３８）＝本名・高相法子＝が出頭前、都内の関係者宅にいたことが、捜査関係者の話で分かった。
（Yahoo!ニュースより引用）

来週の学生達のショックな表情は想像にかたくありません。

日本語教育の観点から見てもとても大きいニュースです。
非常に残念であり、悲しいことです。

私は学生達にどう説明すればいいのでしょうか。

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「夏目漱石財団」についての夏目房之介の意見

私の尊敬する人物の中に夏目房之介という方がいらっしゃいます。
この方は夏目漱石の孫。
中学時代から関連作品を読み漁ってきました。

その夏目房之介氏がブログ（http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/07/post-25af.html）で「夏目漱石財団」についての意見を書かれていました。

簡単に言うと、夏目漱石財団に反対する意見なのですが、私は夏目房之介氏のこの部分にいたく感動しました。

「漱石という存在はすでに我が国の共有文化財産であり、その利用に遺族や特定の者が権利を主張し、介入すべきではない」というのが私の理念だからです。」（ブログより引用）

日本語教育というより日本人として、「国語」を勉強してきた身として夏目漱石は切っても切れないものだと思っています。
日本語での表現のすばらしさなど今でも勉強する部分は多いです。

「我が国の共有文化財産」。
とてもすばらしい言葉です。

中国に住んでいると著作権や商標権などの秩序のなさに呆れてしまうことが多いのですが、それすらを超越している言葉だと思います。

また漱石が読みたくなってきました。
暑い夏の午後、日本語の表現のすばらしさに浸るのもいいのではないでしょうか。



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