7月7日、いろんなことがあった

日本語教師になりたての時のこと。

中国で「7月7日は何の日ですか？」という質問を何も考えないでするな、と言われました。
答えは簡単で、日本人と中国人が「7月7日」で連想することが違う、と。
日本では7月7日は七夕という行事の日だけれども、中国では1937年に現在の北京にある盧溝橋で起きた「盧溝橋事件」という事件の日なんです。　

参考：トラコミュ　日中戦争(日華事変、支那事変)、盧溝橋事件
　
この事件は日中戦争の発端となった事件なので、日本人がわざわざ中国人の反日感情を引き出すようなものだ、と。
小泉さんの靖国神社参拝後に上海で何が起きたかわかってるよね？と。

その時から「歴史」、いわゆる南京の事や靖国神社のことなどをきちんと説明してきました。
あくまでも事実だけを述べる。
たまに脱線しますが。

実際にそれから数年後の7月7日、授業中に学生が不気味な笑みを浮かべて「先生、今日は何の日か知っていますか？」なんて言ってきたので「日本では七夕です。中国で起きた事件の事を説明すればいいですか？」と優しく言ったら引き下がってくれた、ということもありました。
いつもそんなことばかり言う学生だったから気にしませんでしたが。

そんな2011年7月7日、中国共産党前総書記・国家主席の江沢民氏死去とのニュースがかけめぐりました。
さっそく中国人スタッフに「江沢民、死去だそうです」と言ったところ、「え？本当ですか？中国では何も報道されていません」との期待通りの回答が返ってきました。

彼は中国のサイトで調べ始めて、一言。
「江沢民と入れて検索すると、政治的に問題がある内容だから表示されませんと出ます」。
さすが中国。国家が動いている感じがします。

結局なんだかわからないまま、夕方に「江沢民死去の報道を撤回」なんてニュースに変わっていました。

日本のニュースでは「脳死」と報道されていたのはデマだったのかな、なんて話をしたら、「あー、中国では脳死は死じゃないです」。
なるほど。それだったら死んでいないと言ってもいいわけですね。

今年は中国共産党創立90周年。
7月7日は日中戦争の引き金となった日。
そしてそんな日に報道された江沢民の死去のニュース。

ゴルゴ13を読んでいる気分でした。





さすがにゴルゴ13は授業に使えないなぁ。。。
国際情勢などニュースより詳しく解説されていますが、中国で報道されている内容、そして表現が許されている内容かどうかはわからないですからね。
そんなこと言いながら結構その手のニュースを扱っていますが。
まぁ学生さんの希望ということで。ジャニーズの希望もアニメの希望も政治の希望もみんなお客様の要求ですから。

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中国：井戸からビールが沸く

井戸から“ビール”湧いた…「飲めるかどうか」首ひねる江蘇の住人

本当だとしたら、毎日飲んでいる私にとって夢のような話！
お酒を飲みに行くことは減ったのですが、毎日飲んでいることに変わりはないので、相変わらずです。
飲んでいると言ってもビール、それも中国のビールですから、日本で言うところの発泡酒レベルですね。
おいしい生ビールはジョッキ3倍ぐらいで酔いが回るようになりました。歳です。



中国と言えば青島ビール。

ニュースに戻ります。

引用
江蘇省鎮江丹陽市延陵鎮で野菜農家を営む馬平亮さんは6月下旬、新しい井戸を掘った。それまでは深さ10メートルほどの井戸を使っていたが、深さ40メートルの井戸を掘ることにした。掘削は順調に進み、水が出てきた。その水を見て、馬さんは驚いた。黄色くて泡立っている。匂いも味もビールに似ている。野菜の栽培に使ってよいのか、飲んでも大丈夫か――。馬さんは困ってしまった。

それは確かに困る。
誰もが予想しなかった結末ー。地下からビール。

2日目になっても、井戸からは“ビール”が湧きだしていた。なめてみると、多少の塩味を感じたが渋みもあり、ビールに似ていた。匂いも、何となくビールに似ている。しかも、地下深い場所から出てきたばかりで、ちょうど「飲みごろ」の冷え具合だった。

なんかもう作り話のようです。

ところが7月になり、井戸からは無色透明の「普通の水」が出るようになった。

それはそれで怖い。

世にも奇妙な物語であったんじゃないか、と思えるようなお話でした。

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